2021-01-01から1年間の記事一覧
本を選ぶ基準はひとによっていろいろあると思う。表紙のデザインだったり裏表紙のあらすじだったり冒頭数行だったりページ数だったり口コミだったり雑誌に載っている書評だったりネットの感想文だったり書店のポップだったりウェブサイトの関連商品だったり…
弦楽器独奏全身打震。 生声鼓膜幸甚。 脳髄破裂。 至福。 福岡公演に現地参加、配信で最終公演に参加*1。配信では公式で歌詞が表示されたのはありがたかった。円盤でもオン/オフで実装してくれると個人的には嬉しいけど、やっぱり人によっては邪魔だったりす…
『世界ユーモアSF傑作選 1』 スピンラッドの単行本未収録短編が目当てだったけど、シェクリイやディクスンの短編もあったのが嬉しい誤算だった。この三人の短編もよかったけど、「美味球身」や「コフィン療法」「ガムドロップ・キング」「夢は神聖」と収穫の…
O・ヘンリの小説を初めて読んだのは中学生くらいのころだったけど、一巻一作目の「赤い酋長の身代金」がいまいちピンとこなくて読み進めることなくそのまま放置していた。きちんと全部読んだのは高校の終わりか大学のはじめくらいのころで「へえ~けっこうお…
今週のお題 フリーにはたらく、と聞くと思い出すことがある。 まだ小学生くらいのころだ。分厚くて小さなテレビでは「もはや戦後ではない」なんて言われていたっけ。いまはもう廃業してしまったけれど、ぼくの実家はミニトマト農家を営んでいた。休みの日に…
君は島本和彦先生*1という漫画家を知っているだろうか。 北海道で生まれ育ち、大阪芸術大学では同級生だった庵野秀明監督らと交流(?)し、現実と理想のギャップに苦しみながらも確かな観察眼で時流を読み、創意工夫で夢を掴んだ男、島本和彦を知っているだ…
脱走と追跡のサンバ(1981年、日本、監督:尾令正子、125分) 凄まじい映画だった。かなり原作に忠実(というか忠実過ぎる)で狂騒と混乱と饒舌と思考と嘲笑と脱走と追跡に満ち溢れていた。ただ画面の切り替わりが多いわりに場面の切り替わりが少なくいのが…
ちょっとした思い出と最近の出来事。 人間歳をとると偏屈になるというけど、幼少期のほうが嫌いなものが多かった。それこそ中学校を卒業するくらいまでは物語に対して本当に偏屈で、とにかく星新一的などんでん返しオチがついてない物語は物語と認めてなかっ…
「Love,too Death,too」(作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma 編曲:ak.homma,PornGraffitti) Love,too Death,too アーティスト:ポルノグラフィティ ソニーミュージックエンタテインメント Amazon こんなタイトルを付けておいてなんだけど、そんなに嫌われてい…
閃光のハサウェイ(2021年、日本、監督:村瀬修功、95分) 正直、見るのを躊躇していた。出来が心配だったわけじゃなくて原作を読んでいて結末を知っていたから。三部作の一作目ということもあって結末はそれなりに明るいものだったけど……。 出来自体は作画…
……と大上段なタイトルにしたけどそんなにたいしたことではなくて、岩明均先生*1の漫画に出てくる女性のキャラクターって「他人の異変や心情の変化を敏感に察知する能力」が高いことがあって、それって一種のバランス感覚なのかも、というだけの話。「だから…
思い返せばこれまでの人生で人から薦められた音楽をあまり聴いてこなかった。しかも歳を取るにつれて新しいものに手を出すのが億劫になっている。これはよくない。精神的老化だ。音楽に詳しくなる必要はないけれど、ある程度広く聴いていたほうがいいに決ま…
夢野久作『ドグラ・マグラ』を読み返してて、ふと思った。時代が時代だったらこの人SF作家になってたんじゃないかな。 日本三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』はその仰々しいキャッチコピー*1とは裏腹に物語の筋はとても単純だ。記憶喪失の青年が次々出てくる…
「ハネウマライダー」(作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma 編曲:ak.homma,PornGraffitti) ハネウマライダー アーティスト:ポルノグラフィティ ソニーミュージックエンタテインメント Amazon 至高の夏メロ、テンション爆アガリの傑作、ポルノグラフィティ中興…
はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 ポルノグラフィティの作詞は岡野昭仁さんと新藤晴一さん(以下敬称略)の二人が担当していて多様性があっておもしろい。今回は心情描写で選んだ。 1.サウダージ(作詞:新藤晴一) まあ、まずはこれでしょう。「…
はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 ポルノグラフィティにおける歌詞は岡野昭仁さんと新藤晴一さん(以下敬称略)の二人が担当していて、それぞれに特徴があっておもしろい。今回は風景描写で選んでみた。 1.アゲハ蝶(作詞:新藤晴一) ポルノグラ…
最近、「ウマ娘」にハマっている。 最初のイベントが終わったくらいから始めたのだけど、もともと育成系のゲームが好きだったこともあって熱中してプレイした。どうにか一通りシナリオクリアできる*1くらいになってころ、アマゾンプライムでアニメを見て完全…
ビーイング(1987、ポーランド、監督:アンドレイ・ソダーバーグ、132分) 存在は知っていたけど、どうしても原作を読んでから見たくて保留していた映画。原作からして「架空の書籍への批評集」というフィクション係数高めの内容で、その映画化となるともう…
「俺たちのセレブレーション」(作詞:岡野昭仁,新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,PornGraffitti) 俺たちのセレブレーション(初回生産限定盤)(DVD付) アーティスト:ポルノグラフィティ SME Amazon いや、わかります。そりゃあ高くは評価されないでし…
ミッドサマー(2019年、カナダ、監督:アリ・アスター、147分) 凄かった。ジャンルはホラーらしいけど怖いというか気持ちが悪いというほうがしっくりくる。スゲエ気持ち悪い。ネットで見かけた「山田と上田がいないTRICK」というのがこれ以上ないほど適切な…
残酷で異常(2014年、カナダ、監督:メルリン・デルビセビッチ、91分) 他のレビューサイトでも書かれてたけど、タイトルで損していると思う。『残酷と異常』なんてドストレート攻撃的なタイトルを見たら、そりゃあ『シグルイ』的な残酷無惨物語と思うでしょ…
辛いことから逃げるための三種の神器がある。 まずは音楽。とりあえず音楽。聴けば無条件にテンションが上がる音楽を聴いて乗り切る。ポルノグラフィティ「ネオメロドラマティック」LUNKHEAD「螺旋」椎名林檎「真夜中は純潔」みたいな、イントロが鳴った瞬間…
楽曲のタイトルってけっこうアーティストによって傾向があるっていうか、やっぱりある種の癖みたいなものがでるなって思う。文章系にするか単語にするか、単語にするにしても日本語にするか英語表記にするか。日本語にするなら漢字でまとめるかカタカナにす…