電羊倉庫

嘘をつく練習と雑文・感想など。ウェブサイト(https://electricsheepsf.web.fc2.com/index.htm)※「創作」タグの記事は全てフィクションです。

ポルノグラフィティの色彩

※2024/04更新:52thシングル『解放区』までカウント。

 

 色の表現が好きなので、ポルノグラフィティの歌詞で「色」に関する言葉がどれくらい使われているか調べてみた。

docs.google.com

スプレッドシート(DL)

 目視でカウントしたから間違いがあるかも。もしミスを見つけたら連絡してもらえると助かります。一応注意書きが以下の通り。

 

①「煌めく」「暗がり」などの光量に関する言葉は含めない。
②色が入ってても慣用表現などはノーカウント(「赤の他人」「golden age」等)。
③「紫」は「青」、「朱」「茜色」「ピンク」は「赤」、「金」は「黄」に含めた。
④同じ曲で同じ言葉が使われていても複数としてカウントはしない。ただし同色でも別の言葉を修飾していれば別にカウント(例「青い鳥」と「青い夏」等)。

 

 以下、感想というか個別着眼というか……たぶん何の役にも立たないけど気になったから抽出してみたデータ。

 

1.色の総数

  灰色 そのほかの表現 合計
総数 45 39 42 12 19 2 7 2 55 223

 具体的な色として「青」が一番多いのは想像通りだった。やっぱり「空」や「海」のような詩的な言葉を修飾しやすいのが大きいのだと思う。逆に「黒」が少ないのは「暗がり」や「夜」のような、「黒」をつけなくても「黒」を表現できる言葉が多いからじゃないかな。

 

2.色彩豊かな曲

カメレオン・レンズ 9
真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ 6
ビタースイート 5
ゆきのいろ 5
Go Steady Go! 4
Mr.ジェロニモ 4
農夫と赤いスカーフ 4
サマーページ 4
光の矢 4
ロスト 4
オー!リバル 4
Ohhh!!! HANABI 4
ミステーロ 4

 四つ以上使用している曲を抽出。「カメレオン・レンズ」が単独一位だけど、これは「そのほかの表現」も含めているからというのもある。単純な色彩の多さだけならたぶん「Ohhh!!! HANABI」が一位になると思う。

 

3.作詞者ごとの色彩の傾向

  灰色 そのほかの表現 合計
昭仁 18 12 15 4 3 1 2 1 27 83
晴一 27 27 27 8 16 1 5 1 28 140

※「Search the best way」「俺たちのセレブレーション」は晴一でカウント

 ポルノのメインの作詞者が新藤晴一*1さんと岡野昭仁さん*2の二人なのは周知の事実だけど、二人の作詞量にはそれなりに差がある。全体の作詞量は大まかに晴一:昭仁=6:4だ。そういう全体の量の差からすると「青」「赤」の使用率はほぼ6:4で一致するのは興味深い。ちなみに「黒」は8:2で、少なくとも昭仁よりも晴一のほうが「黒」を好んで使用する傾向がある。逆に「そのほかの表現」は5:5で、より昭仁が好んで使用する傾向がある。

 

4.色が修飾する対象

   
青空、空は青く染まって、青い空、青空、蒼い空、青い空、青い空、青い空、空が青すぎる、青い空、青空、空があって 泣きたくなるほどの青さ 12
無対象 パレットの上の青色、青い色、so blue、ブルー、青 5
タイトル BLUE SNOW、BLUE SKY、そらいろ、空が青すぎて 4
海は今日も蒼い、碧い海、蒼い海 3
月光 蒼い月光、ブルーライトムーン 2
青い鳥、青い鳥 2
インク 青いインク、青いインク 2
アーチ コバルトブルーのアーチ 1
期待 青い期待 1
紫に変色した唇 1
憂いを帯びたブルー 1
自分 ボクは青く見えているかな? 1
青い夏 1
夜光虫 青い夜光虫 1
バイク Metal Blue 1
BLUE SNOW 1
約束 青い約束 1
故郷 空色はふるさと 1
蒼き翼 1
紫に煙る 1
美しい瞳が青く陰って 1
蒼い闇の夜 1

 

   
無対象 完全な白、白、ただの白、モノクロでいい、White、White 6
白い羽、白い羽、(天使の羽は)白くて綺麗 3
白い冬、白い冬、真白な冬 3
白い砂、白い砂、白くて美しい砂 3
キャンバス 白いキャンバス、真っ白なキャンバス 2
衣類 白いWedding Dress、白いドレス 2
白旗、白い旗 2
白馬、白馬 2
ノイズ 白いノイズ 1
白い霧 1
白い紙 1
白い鳥 1
白い花 1
吐息 白くて冷たい吐息 1
飛行機雲 白い飛行機雲 1
クロス 真白なクロス 1
朝靄 薄い乳色の朝もや 1
下着 白い下着 1
白い灰 1
仮面 白い仮面 1
クリスマス ホワイトクリスマス 1
真っ白な恋 1
スニーカー 雲のような白いスニーカー 1
タイトル 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ 1

 

   
無対象 淡い桃色、ピンク、レッド、赤?、淡い赤色、赤紫、燃ゆる緋、赤、燃えるような熱い赤 9
状態 赤く腫れてる、赤く滲む、真っ赤に腫れ上がる、赤く爛れた 4
赤い目、赤い目、あかい目 3
赤い空、茜色の空 2
ワイン 赤いワイン、(深紅のバラも)ワインも 2
タイトル 朱いオレンジ、農夫と赤いスカーフ 2
赤い血液、赤い血 2
口紅 赤い赤い口紅 1
赤い花 1
サンダル 赤いサンダル 1
屋根 赤い屋根 1
日傘 赤い日傘 1
蜥蜴 赤い蜥蜴 1
モード ピーチなモード 1
スカーフ 赤いスカーフ 1
自転車 赤く塗られた自転車 1
愛情 真っ赤な愛情 1
絨毯 まっ赤なジュウタン 1
ユニフォーム 赤いユニフォーム 1
紅い火 1
茜色の瞳 1
薔薇 深紅のバラも 1
ボタン 赤いボタン 1
林檎 リンゴの赤 1
赤月 1
大鳥居 朱い大鳥居 1

 

   
無対象 哀しい黒色、完全な黒、黒、黒?、黒、モノクロでいい、Black、Black 8
黒い鳥たち、黒光りのカラス、黒い鳥 3
世の果てに似ている漆黒の羽、黒い翼 2
染み 黒い染み 1
真っ黒な壁 1
黒い車 1
ベール 黒いベール 1
黒猫 1
黒い手 1

 

   
シグナル 黄色いシグナル 1
喜びとしてのイエロー 1
状態 黄金色に輝いて 1
ブロンドの髪 1
黄金色の海 1
眩い金色の針 1
コバルト色した大海原 1
ライト オレンジのタワーのライト 1
大地 黄金の大地 1
無対象 1
花粉 金の花粉 1
黄金の幻 1

 

   
髪飾り 銀の髪飾り、銀の髪飾り 2
ボディ ガンメタなボディ 1
白銀の冬 1
ブランコ 銀の空中ブランコ 1
銀の紙 1
無対象 1

 

   
草原 新緑の香る草原 1
緑色の肌 1

 

  灰色  
景色 灰色ランドスケープ 1
故郷 灰色のふるさと 1

 全体的に修飾しやすい言葉が順当に上位にきている印象。特に「青」は、たぶんポルノに限らずどのアーティストでも「空」が上位に来ると思う。「白」は「砂」が、「赤」は「状態」が上位に来たのがちょっと意外。それ以外は量の問題でかなりばらけていたけど、やっぱり「銀」の「髪飾り」は二回しか使われていなくても強く印象に残っている人が多いと思う。

 基本的には言葉の前後で直接修飾しているかで分類したけど、いくつかはやや流れを汲んで選んだからちょっと恣意的なところがあるかもしれない。

 

5.そのほか色の表現の種類

  そのほかの表現  
憂鬱を色にすれば、綺麗な色、波立つ色、色だって地味で、絞めつける空の色、綺麗な色ばかりじゃない、新しい色、雪の色、友達と色が違う、花の色に意味があると、名もなき色を重ねた、夕陽の色、色を誇る、動揺の色 14
色付く 色付きだした花、輪郭を縁取られ色がついて、夢に色を付けて重ね合わせよう、自分のキャンバスに色を付けるのさえ 4
色褪せる 色褪せたこのギター、鮮やかにあなたを彩る、思い出が色褪せる、色褪せる思い出 4
何色 何色の「明日」、What color?、キミは何色? ボクは何色?、どんな色 4
鮮やか 鮮やかな花びら、景色がもっと鮮やかになる、鮮やかなプリズム、こんなに鮮やかなのに 4
七色 七つの色が、浮かぶ七色、七つの色合い、虹色 4
色とりどり 色もとりどりにぬりかえていく、色とりどりの名前、色とりどりの君の未来 3
淡い 淡い恋、君を淡くぼかして、淡く厳しく儚い真実 3
彩る 彩るのは君、自分らしさを彩ったマイウェイ、毎日が彩られる 3
複合 自分の心の色 彩りを増やし、色のない景色を鮮やかに彩る 3
色を変える 色を変えて、色を変えたり、色を変える空 3
色をなくす 色を無くした冬の街、色を失くし泣いている 2
タイトル ゆきのいろ、夕陽の色 2
色彩 目を細めるほどの色彩、あまりの色彩に 2
色を混ぜる 黙々と色を混ぜ合わせて 1
配色 デタラメな配色 1
塗る 塗り変えていくんだ 1

 修飾対象をとらない言葉が多く、とりあえず表現自体の種類で分けてみたけど、多少無理にでも修飾対象で分類してみるのも面白いかも。

 上記「作詞者ごとの色彩の傾向」で書いたけど、昭仁はこういうやや抽象的な色彩関係の言葉を使う傾向がある。具体的に数えたわけじゃないけど、「色とりどり」や「彩る」をよく使っているような印象がある。

 

 

 

*1:以下敬称略

*2:以下敬称略