電羊倉庫

嘘をつく練習と雑文・感想など。ウェブサイト(https://electricsheepsf.web.fc2.com/index.htm)※「創作」タグの記事は全てフィクションです。

創作

最近見た存在しない映画(2022年9月)

告白―コンフェッション―(2000年、日本、監督:川本伸治、105分) まずはやっぱりビジュアルが素晴らしい。原作の作風が割と劇画寄りなことを加味しても浅井と石倉のどちらも原作のビジュアルを忠実に再現しているのはもっと評価されるべき。原作はほとんど…

最近見た存在しない映画(2022年8月)

黒博物館Ⅱーゴースト&レディー(2020年、日本、監督:富士鷹和宏、119分) 素晴らしい。もちろん一作目の「スプリンガルド」も素晴らしいアニメ化だったけど、今作はそれを上回る、オールタイムベストに挙げられるくらいの完成度。原作のファンだけでなく史…

最近見た存在しない映画(2022年7月)

そばかすのフィギュア(1995年、日本、監督:菊池るみ、88分) この時代のアニメを観ているとなぜか懐かしくなってくる。どうしてなんだろう。年齢的にほとんど自我はなかったはずだけど、どこかで原体験になっているのかもしれない。 原作を読んでから観た…

最近見た存在しない映画(2022年6月)

命のネジを巻く旅人サバロ(1993年、日本、監督:江路村秋草、97分) アニメ化してるなんて知らなかった。こういう隠れた作品を見つけられるのもAmazonプライムのいいところですな。まあ、有料チャンネルに課金が必要で妙に高かったけど、草上仁先生の作品の…

生きていくためにとっても大切な薬物の話

今週のお題「本棚の中身」 移動装置を破壊した。これでもう戻れない。 ここは失われた過去の楽園。逃避行は完結した。タイムトラベルを巡る冒険は終わり、あとは生活が待っている。 ここへ至るまでの艱難辛苦は筆舌に尽くしがたい。ほとんど狂気じみた執念を…

最近見た存在しない映画(2022年5月)

李陵(2015年、台湾、監督:盧三造、115分) 日本で李陵といえば中島敦「李陵」が最も有名だろうけど、この映画は中島敦の小説は一切関係がない。というか、原題は「司馬太史令」で、メインは司馬遷のほうなんだけど、どういうわけか李陵が訳出されている。…

最近見た存在しない映画(2022年4月)

美亜へ贈る真珠(2017年、日本、監督:梶渡司、96分) お気に入りの短編小説がついに映像化する、ということでとても楽しみにしていたおれの期待を裏切らない素晴らしい作品だった。短編を100分近くの映画にするにあたってそれなりに肉付けがなされているけ…

最近見た存在しない映画(2022年2月)

ゴーレム ハンドレッド・パワー(2280年、アメリカ、監督:アンシブル・ジョウント、100分) うーん……もうちょっと原作に寄ったテンションで作っても良かったんじゃないかな。出来が悪いわけではないけど、画面が暗くて観にくくて、それなりに尺をとった割に…

最近見た存在しない映画(2022年1月)

乙嫁語り(2018年、日本、監督:江間シャーリー、95分) ただでさえハイレベルな昨今の劇場版アニメ界の中でも群を抜いた作画レベルの高さ。これを広いスクリーンで見ることができるというだけで映画館に行く価値があった。人間や動物たちの動きもさることな…

思い出:手帳

今週のお題「手帳」 手帳、と聞くと思い出すことがある。 幼いころから忘れっぽいわたしにとって手帳はなくてはならない、相棒のような存在だ。日々の暮らしのあれやこれはカレンダーを四角に折って作った簡易メモ帳に書き記し、やり遂げたものから線で消し…

最近見た存在しない映画(2021年12月)

アゲハ蝶とそのほかの物語(2018年、日本、監督:今井八朔、81分) 恋と旅をテーマに古今東西の老若男女多数派少数派たちの九つの物語が、タイトルの通りポルノグラフィティの楽曲を基に紡がれている。 とても端正な映画で映像のレベルも高い。ポスターにも…

思い出:フリーにはたらく

今週のお題 フリーにはたらく、と聞くと思い出すことがある。 まだ小学生くらいのころだ。分厚くて小さなテレビでは「もはや戦後ではない」なんて言われていたっけ。いまはもう廃業してしまったけれど、ぼくの実家はミニトマト農家を営んでいた。休みの日に…

最近見た存在しない映画(2021年11月)

脱走と追跡のサンバ(1981年、日本、監督:尾令正子、125分) 凄まじい映画だった。かなり原作に忠実(というか忠実過ぎる)で狂騒と混乱と饒舌と思考と嘲笑と脱走と追跡に満ち溢れていた。ただ画面の切り替わりが多いわりに場面の切り替わりが少なくいのが…

最近見た存在しない映画(2021年10月)

ビーイング(1987、ポーランド、監督:アンドレイ・ソダーバーグ、132分) 存在は知っていたけど、どうしても原作を読んでから見たくて保留していた映画。原作からして「架空の書籍への批評集」というフィクション係数高めの内容で、その映画化となるともう…