電羊倉庫

嘘をつく練習と雑文・感想など。ウェブサイト(https://electricsheepsf.web.fc2.com/index.htm)※「創作」タグの記事は全てフィクションです。

案内所

 

ポルノグラフィティ

《〇〇選》

「風景描写」10選

「心情描写」10選

「離別の歌詞」10選

「比喩表現」10選

「嘘と本当」10選

「悲観と陰鬱」10選

《もっと評価されるべき》

「俺たちのセレブレーション」

「Love,too Death,too」

「青春花道」

《隠れてねえけど隠れた名曲》

「蝙蝠」

「Sheep 〜song of teenage love soldier〜」

《歌詞解釈》

「ハネウマライダー」というポルノグラフィティを唄った曲

「メビウス(仮)」の可能性〔ぬいぐるみ、ネオメロドラマティック、老いた人〕

「ネオメロドラマティック」という寄り添い方

《ライブ感想》

「続・ポルノグラフィティ」感想〔おったまげて我が目を疑い震えた〕

「暁」感想[何度も終わりが来て時間感覚がバグった。そして温故知新な新曲]

「PG wasn't built in a day」の簡単な感想

→「PG wasn't built in a day」感想[心躍るアトラクションとシリアスな映画]

「FANCLUB UNDERWORLD 6」の簡単な感想

→「FANCLUB UNDERWORLD 6」[ファンへの強烈なサプライズプレゼント]

「THE OVEЯ」感想[反転して百面相をみせるステージ。そして新潮流な新曲]

「水」の簡単な感想

→「水」感想[水への渇望→業火→降り注ぐ水]

《アルバム感想》

〈ポルノグラフィティ〉

1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』感想

2ndアルバム『foo?』感想

3rdアルバム『雲をも掴む民』感想

4thアルバム『WORLDILLIA』感想

5thアルバム『THUMP χ』感想

6thアルバム『m-CABI』感想

7thアルバム『ポルノグラフィティ』感想

8thアルバム『∠TRIGGER』感想

9thアルバム『PANORAMA PORNO』感想

10thアルバム『RHINOCEROS』感想

11thアルバム『BUTTERFLY EFFECT』感想

12thアルバム『暁』感想

〈岡野昭仁〉

1stアルバム『Walkin' with a song』感想

《そのほか》

ポルノグラフィティのちょっとしたデータ集

ポルノグラフィティの色彩

 

 

音楽系

《アルバム感想》

King Gnu全アルバムの(簡単な)感想

《そのほか》

タイトル縛りのプレイリスト

死ぬまでにお琴を習いたい

King Gnu、Official髭男dism、ハルカトミユキ[ブロガー経由で聴き始めたアーティスト]

好きな曲名500選

 

 

映像作品

《最近見た存在する映画》

―2021年―

(ベスト5:「ミッドサマー 」「閃光のハサウェイ」「一分間タイムマシン」「バスターの壊れた心」「残酷で異常」)

09月(残酷で異常/狂った一頁/幻夢戦記レダ/ゴジラ/サイコ/ゴーストバスターズ)

10月(ミッドサマー/ジェーンドゥーの解剖/俺たちホームズ&ワトソン/片腕マシンガール)

11月(閃光のハサウェイ/SF巨大生物の島/カフカ「変身」/ヘンゼル&グレーテル/一分間タイムマシン/とっくんでカンペキ)

12月(ソウ/バスターの壊れた心/昆虫怪獣の襲来/項羽と劉邦 鴻門の会/あたおかあさん/ヤツアシ)

―2022年―

(ベスト5:「スキャナーズ」「ヘレディタリー」「孤独なふりした世界で」「メメント」「ドロステのはてで僕ら」)

1月(コマンドー/カルト/道化死てるぜ!/銀河ヒッチハイクガイド)

2月(マーズ・アタック!/ヘレディタリー/透明人間/ディアボロス/良いビジネス)

4月(プラットフォーム/ビンゴ/名探偵コナン 時計じかけの摩天楼/スマイル/Run Baby Run)

5月(曲がれ!スプーン/トップガン/ゾンビーバー/地下に潜む怪人)

6月(ハードコア/イミテーション・ゲーム/プロジェクトA/玩具修理者/Shutdown)

7月(ウィッカーマン/スキャナーズ/ゲーム/デッドコースター/縛られた)

8月(夏への扉/ポーカーナイト/蜂女の恐怖/デッド寿司/健太郎さん/高飛車女とモテない君)

9月(ガンズ・アキンボ/孤独なふりした世界で/ショウタイム/ストーカー/ジャックは一体何をした?/ANIMA)

10月(メメント/コラテラル・ダメージ/パニック・フライト/ミッション:インポッシブル/靴屋と彼女のセオリー/Two Balloons)

11月(キャメラを止めるな!/トレマーズ/ドロステのはてで僕ら/ルール/DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン/16.03)

12月(ファイト・クラブ/一度も撃ってません/必殺!恐竜神父/デストイレ/ドッペルゲンガー/Lost Senses)

―2023年―

(ベスト5:「ユージュアル・サスペクツ」「トップガン マーヴェリック」「騙し絵の牙」「ゴーン・ガール」「MONDAYS」)

1月(ユージュアル・サスペクツ/凍った湖/タッカーとデイル/ヒルコ/チャンスの神様/それからのこと、これからのこと)

2月(賢者の石/秘密の部屋/アズカバンの囚人/炎のゴブレット/不死鳥の騎士団/謎のプリンス/死の秘宝 PART1/死の秘宝 PART2)

3月(トップガン マーヴェリック/ゲット・アウト/スリー・フロム・ヘル/ファウスト/お雛様のヘアカット/おるすばんの味。)

4月(ノイズ/ミラクル・ニール!/ハード・コア/悪夢のエレベーター/I Just Wanted to See You/滲み)

5月(真・三國無双/かっこいいスキヤキ/アフリカン・カンフー・ナチス/とっととくたばれ/Letter to you/逢魔時の人々)

6月(名探偵ピカチュウ/隣のヒットマン/ブラック・レイン/マンディブル/ひとまずすすめ/ひとまずすすんだ、そのあとに)

7月(八つ墓村/プラネット・オブ・ロボット/Mr.&Mrs. スミス/パーム・スプリングス/ラ・ジュテ/モーレツ怪獣大決戦)

8月(騙し絵の牙/死体語り/ゲームの時間/N号棟/二人でお茶を/そこにいた男)

9月(地獄の黙示録/ゴーン・ガール/バブルへGO!! /僕らのミライへ逆回転/真夜中モラトリアム/ワールドオブザ体育館)

10月(明日への地図を探して/ロブスター/ビバリウム /PicNic/毒/白鳥)

11月(MONDAYS/ウィッチサマー/セミマゲドン /もしも昨日が選べたら/奇才ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語/ネズミ捕りの男)

12月(コマンドーニンジャ/18歳の"やっちまえ"リスト/デス・レース /クレイジー・キラー/サマーゴースト/フランケンシュタインの怪物の怪物)

―2024年―

(ベスト5:「失恋科)」「フォードvsフェラーリ」「ハロウィンの花嫁」「ボーはおそれている」「インターステラー」)

1月(きさらぎ駅/ザ・シスト/アドレノクロム/ヴィーガンズ・ハム/マレヒト/狐狸)

2月(ベイビー・ドライバー/ゴーストライダー/バーン・アフター・リーディング/ファイナル・ガールズ/予定は未定/失恋科)

3月(ドグラ・マグラ/21ジャンプストリート/フォードvsフェラーリ/地球、最後の男/パパにとってママは?/黄金色の情景)

4月(ロンドンゾンビ紀行/22ジャンプストリート/Saltburn/アミューズメント・パーク/寫眞館/陽なたのアオシグレ)

5月(14番目の標的/世紀末の魔術師/瞳の中の暗殺者/天国へのカウントダウン/ベイカー街の亡霊/迷宮の十字路/銀翼の奇術師/水平線上の陰謀/探偵たちの鎮魂歌)

6月(紺碧の棺/戦慄の楽譜/漆黒の追跡者/天空の難破船/沈黙の15分/11人目のストライカー/絶海の探偵/異次元の狙撃手/業火の向日葵/純黒の悪夢)

7月(から紅の恋歌/ゼロの執行人/紺青の拳/緋色の弾丸/ハロウィンの花嫁/黒鉄の魚影/100万ドルの五稜星)

8月(ユメノ銀河/ビデオドローム/ハッピー・デス・デイ/ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男/「蠱毒」(poison)/ブルーホール)

9月(黄龍の村/エルム街の悪夢/アダプテーション/ジーサンズ はじめての強盗/消えない/お願いだから、唱えてよ)

10月(THE FIRST SLAM DUNK/ボーはおそれている/コカイン・ベア/男が女を殺すとき/海/見ている)

11月(リバー、流れないでよ/地獄の変異/蝋人形の館/運び屋/歪み/内見)

12月(インターステラー/マトリックス/テネット/レディ・プレイヤー1/犯人/友達の家)

―2025年―

(ベスト5:「侵入者たちの晩餐」「ハングオーバー!」「真夏の方程式」「乱歩地獄」「スティング」)

1月(Sprinters' Story/ミッドナイトスワン/花に嵐/神回/帰ラないマン/ラヂオ幽霊)

2月(十二夜/侵入者たちの晩餐/タイムトラベルZ/ゼイリブ/すいません、撮れませんでした。/夜勤明け男子のモーニングルーティーン)

3月(ハングオーバー!/ファンタジー・アイランド/スーパーマリオブラザーズ/オカルトの森へようこそ/幽霊の日記/よすが)

4月(オットーという男/十戒/黄泉の兵士/サイコ・ゴアマン/信号/先生)

5月(ベイブ/アメリカン・サイコ/前田建設ファンタジー営業部/アナと世界の終わり/HOME PARADOX/きえてたまるか)

6月(ブレア・ウィッチ・プロジェクト/Mr.ノーバディ/ボクたちの交換日記/審判/地下城の魔物/舞いあがる塩)

7月(怪獣ヤロウ!/隻眼の残像/真夏の方程式/リゾートバイト/銀河健康センター/銀河健康センター-2SET-)

8月(乱歩地獄/クネクネ/フライトプラン/ナチゾンビVSソビエトゾンビ/誰の部屋/川のほとり)

9月(ビバリーヒルズ・コップ/インサイド/コーチ・カーター/きさらぎ駅 Re:/煩頭/なにもかもがうまくいかないすべての男たちへ)

10月(タイムカット/レンフィールド/来る/ディック・ロングはなぜ死んだ/ろうか/ノック)

11月(サユリ/デリリウム/トラップ・ゲーム/カード・カウンター/校内放送/こっちじゃない)

12月(サウンド・オブ・サンダー/スティング/この動画は再生できません THE MOVIE/第三の男/1/膨らみ)

―2026年―

1月(激突!/スライス/ドミノ/胸騒ぎ/深海から来る音/惑星大怪獣ネガドン)

2月(ザ・フライ/2年前、行方不明になった学生たちが撮影した卒業制作の映画を観てみたら、森で秘密の儀式に巻き込まれていた話/変な家/メン・イン・ブラック:インターナショナル)

3月(プロジェクト・ヘイル・メアリー/長安のライチ/密航者/ハロウィン)

4月(ほんとうにあった怖い話~変な間取り~/バトルランナー/フォーリング・ダウン/片腕サイボーグ)

5月(ノロイ/ペイチェック/ウィリーズ・ワンダーランド/ラストラブレター)

6月(ハイウェイの堕天使/“あれ”がいる廃墟/フォールガイ/ネクスト)

7月(マンダロリアン・アンド・グローグー/スクリーマーズ/プロジェクト・アルマナック/ええっ?キメたカニ)

《最近見た存在しない映画》

―2021年―

(ベスト5:「ビーイング」「劇場版ヒストリエ 完結篇」「脱走と追跡のサンバ」「劉邦と項羽」「アゲハ蝶とそのほかの物語」)

10月(ビーイング/ボッコちゃん/劇場版ヒストリエ 完結篇/文字を喰う人)

11月(脱走と追跡のサンバ/プリティ・マギー・マネーアイズ/劉邦と項羽/ニッポンの農業の夜明けの始まり/暗がり)

12月(アゲハ蝶とそのほかの物語/ショート・ストーリーズ/エコに行こう!/三国志な一日/生涯)

―2022年―

(ベスト5:「ゴースト&レディ」「スペースキャットvsアースキャット」「ご機嫌直しまであと何単位?」「蟲の恋」「組織は文字でいっぱい!」)

1月(乙嫁語り/色彩、豊かな日常/夢野久作の「冗談に殺す」/時は貨幣なり)

2月(ゴーレム ハンドレッド・パワー/珈琲ハウスへようこそ/白猫姫/歩道橋の上から見た光景)

4月(美亜へ贈る真珠/フラッシュ・ムービー/ちょっとだけUターン/旅に出よう)

5月(李陵/従者の物語/アイアン・ドリーム/スケッチ)

6月(命のネジを巻く旅人サバロ/熱いぜ辺ちゃん!/天使のわけまえ/瞳の奥をのぞかせて/花束と空模様の理由)

7月(そばかすのフィギュア/クラッピー・オータム/流浪の民/夢みる頃を過ぎても/ご機嫌直しまであと何単位?)

8月(ゴースト&レディ/死ね、マエストロ、死ね/嘔吐した宇宙飛行士/蟲の恋/ネコと時の流れ)

9月(コンフェッション/シリウス・ゼロ/悪霊少女/組織は文字でいっぱい!/なき声)

10月(スペースキャットvsアースキャット/戦いの華/スーパーウルトラメガバトルドッチボールマッチ/ウオッチ・メイカー/宝石の値打ち)

11月(ネオ・デビルマン/永遠の森/頼むからゼニを使ってくれ!/猫語の教科書/魔法と科学)

12月(リボーンの棋士/シンパスティック・ドリーム/すべての種類のイエスたち/天下無敵宇宙大将軍コーケイ/眼は語る)

―2023年―

(ベスト5:「天使のハンマー」「鄭七世」「閣」「時が乱れ過ぎている!」「害虫駆除」)

1月(空色/空間/空論/空虚/そらのはてへ)

2月(天使のハンマー/ファスト・ミュージック/もう勘弁してくれ!/スター・マウス/贈り物の意味)

3月(花と機械とゲシタルト/閨/ステンレス・スチール・リーチ/もう一度あなたと生きたいから、一緒に死にましょう/宇宙船生物号)

4月(裏バイト:逃亡禁止 劇場版/プロット・プロップ・プロンプト/鬨/鄭七世/未明の友)

5月(AWAY/閣/異星人対策完全マニュアル/ミュージック/走る)

6月(ソーシャル・エンジニアリング/スピニング/闢/落下/ガソリンスタンドでの一幕)

7月(早乙女さんにはもうデスゲームしかない/テアトルからの逃避/時が乱れ過ぎている!/閲/白い糸)

8月(午後の大進撃/俄雨/タイムマシンのハウツー/閭/一夜限りの友情)

9月(世界の果てまで何マイル?/閃/この夏、あなたのために華を/文字化けして読みにくいけど頑張って/雪景色)

10月(7.62ミリ/首/闌/グッド・デイ/世界は喜びで満ちている!)

11月(地球に磔にされた男/有名悪女になったので好きに生きたいと思います/閥/おとなしい凶器/小説工場)

12月(と、ある日の二人/闘/メビウス/偉大なる夢/害虫駆除)

―2024年―

(ベスト5:「氷の礫が融けゆくように」「チドと危険に遊ぼう」「解放区」「行為の最中のあなた」「根雨符」)

1月(ドリブレッドをおくれ/カラー・プレリュード/輝くものは全て宝石/残響で踊る人/氷の礫が融けゆくように)

2月(ザ・リーチ/海鳴り/農場を守れ!/チドと危険に遊ぼう/竜が乗った女から生まれた男)

3月(解放区/シンデレラ・グレイ/異端なスター/Low Love/ディッジュディリ・トゥーリィ)

4月(泥男の恐怖/変身人間ちえ/アリストテレスの誤解/自動車大戦争/見える?)

5月(Relink/Ruina/エターナル・リーグ・オブ・ネフィア/冠を持つ神の手/哀しさ)

6月(ミーアンの冒険/ホイッスラー/キャニオン・アイオン/教義と教条/さいご)

7月(スノードームの中にいるようで/悪党モアトゥー・アウトドアプール/スターター:アイディアの始まり/スティグミ/暴力)

8月(テンジュの国/おれはミサイル/見つめている/中古車クウキョナ販売店アイアンメイデン/閾値)

9月(アレルゲン/行為の最中のあなた/半端ない繁華街わけわかんない/クラック・イン・アウタースペース/予防措置)

10月(ヴィヴァーチェ/寂寥の劇場/太陽に向かって/ワニの初恋/手招きの声)

11月(指令と市場/ナーサリー、ハッタリ、バッサリ!/あの人のトランペット/宇宙ラーメン「青星」/ピエロ)

12月(フェアリーエンペラー/星降る夜に/根雨符/スコットのグロット/おーい、ここだよ)

―2025年―

(ベスト5:「弱者」「最低の映画」「史」「防犯探偵」「チンパンジーにキイ・ボードを」)

1月(精神強奪者/弱者/前へ…!!/大事なマリーナ/博士と音の調べ)

2月(タイムストーム/見上げれば通天閣/バイカラー・ムーン/下水道のSEO/写真の前で)

3月(言伝/あくたれ/刻み込む支配欲/最低の映画/とっておきの贈り物)

4月(不能犯のストーカー/熱いぜ天馬!/殉死/タイムスリップお笑い芸人/珈琲の景色)

5月(史/防犯探偵/キャンピングカーは一週間/無頼な風 鉄/経済的身体)

6月(春風にようこそ/陽の当たる場所/チク・タク/アトリエで楽しめ/バスケットボールの風景)

7月(あなたにニュースをお伝えします/銀ヤンマ/共同使用講堂/マウザー/マイナスの感情)

8月(沼地の君たち/真実の男/ディア・デビル/凛烈な夜の寒さ/理解)

9月(宇宙の果てには売店がある/扇のかなめ/骨の音/交通局から撞球場へ/氷の礫が融けゆくように)

10月(黎明/ラヴ・レター/和多田と多和田/蒼い雫/「純粋無垢」は「馬鹿」の言い間違いさ)

11月(THE REVO/数々のサプライズ/同じ敵の二つの顔/ダイイング・インサイド/読み終えたんだ!)

12月(緊迫!/あなたのものがたり/チンパンジーにキイ・ボードを/ニューカマーなフラワーガーデンの花伝/逸る心)

 

《映画》

『トゥルーマン・ショー』[トゥルーマンと恋人と毒親とおれたち]

『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』感想

『告白 コンフェッション』感想

『RTTT』と『新時代の扉』の比較――補強と変貌――

《ドラマ》

『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』[色とりどりの作品を押さえた良質なドラマ作品]

『世にも奇妙な物語 SMAPの特別編』[ゾッとする、意味深長な、笑みが零れる、どこか安心する、呵々大笑な……オチのついた物語たち]

『この動画は再生できません』[モキュメンタリー的ヒト怖と緩い空気のコントの融合]

『この動画は再生できません2』[ミステリ要素強めのホラーコメディ。ずっと眺めていたい緩さも健在]

『この動画は再生できません3』[怖さはやや控えめなミステリホラーコメディ]

『ユーミンストーリーズ』〔観るユーミン。上品で優しく厳しい物語〕

《その他》

観たいのに入手困難な映画やドラマ

 

 

活字系の感想/雑記

《国内SF作家》

山野浩一

『山野浩一傑作選Ⅰ/Ⅱ』[不確かさ、漠然とした不安、そしてやっぱり文章がかっこいい]

『いかに終わるか: 山野浩一発掘小説集』[単なる落ち葉拾いに終わらない作品群。傑作につながるモチーフ、不条理そのもの等]

『花と機械とゲシタルト』[権威に対する多様な見方の物語。10年後にまた感想書きたい]

梶尾真治

『美亜へ贈る真珠[新版]』[ほろ苦い恋物語にSFのエッセンス]

草上仁

『キスギキョウジ氏の生活と意見』[奇想とアイディアでいっぱいの短編集]

『大人になる時』[意外で奇想でホラーな短編集]

『ラッキー・カード』[旧き良きアイディアSF集]

星新一

―単作―

「白い服の男」[普遍性という最高の美点]

―ショートショート集―

『ボッコちゃん』〔ファンタジー/SF強めの初期傑作選〕

『ようこそ地球さん』〔ズレの物語/よそ者たち〕

『悪魔のいる天国』〔大人のための寝かしつけ物語〕

『ボンボンと悪夢』〔恐喝と強盗と宇宙人〕

『宇宙のあいさつ』〔時事への皮肉と因果応報の物語たち〕

そのほか

杉山俊彦 『競馬の終わり』〔競馬とSFが楽しめる暗く楽しい問題作〕

 

《海外SF作家》

フィリップ・K・ディック

―長編―

1950(死後出版)
『市に虎声あらん』〔なんだかよかった。好きかもしれない〕
1955
『偶然世界』[ヒーロー不在のワイドスクリーンバロック]
1956
『ジョーンズの世界』[初期らしい生真面目な良作]
『いたずらの問題』[ささやかなディストピアとユーモア]
1957
『宇宙の眼』[ぼくがかんがえたさいこうのせかい=他人には地獄]
『宇宙の操り人形』[エンタメな長篇と侵略の短篇三作]
1959
『時は乱れて』[主流文学の匂いとディックSFと]
1960
『未来医師』[ディックの書いた『火星のプリンセス』]
『ヴァルカンの鉄槌』[ディックの悪い所は薄めで娯楽要素満載]
1962
『高い城の男』[最も完成されたディックの文芸作品]
1963
『タイタンのゲーム・プレイヤー』[最も典型的なディックのB級SF]
1964
『火星のタイムスリップ』
『最後から二番目の真実』〔情報の虚実を扱った薄暗いけど明るいラストの作品〕
『シミュラクラ〔新訳版〕』[すべてにせもの]
『アルファ系衛星の氏族たち』[深刻で真剣なのにコミカル]
1965
『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』
『ドクター・ブラッドマネー』[核戦争後の世界で日常生活群像劇]
1966
『空間亀裂』
『去年を待ちながら〔新訳版〕』〔ディック詰め合わせの良作〕
『テレポートされざる者』→『ライズ民間警察機構』[びっくりするほど眠くなるけど、すごく好き]
1967
『逆まわりの世界』
『ザップ・ガン』
『ガニメデ支配』[妙にキレイなB級SF]
1968
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
1969
『ユービック』
『銀河の壺なおし』[怪獣大戦争による破綻と寂しくも前向きなラスト]
1970
『死の迷路』[終わりのない悪夢という無間地獄]
『フロリクス8から来た友人』〔主人公がだいぶ不愉快だけどそれなりに面白い物語〕
1972
『あなたをつくります』[なんかすごいの読んだぞ]
1974
『流れよわが涙、と警官は言った』
1975
『ジャック・イジドアの告白』[不発だった終末とそれからの人生の始まり]
1976
『怒りの神』[交互に味わえる大家の作風]
1977
『暗闇のスキャナー』[好きなような嫌いなような傑作]
1981
『ヴァリス〔新訳版〕』〔理解できたし面白いけど……やっぱり残念〕
『聖なる侵入〔新訳版〕』[読んでいると哀しくなってくる]
1982
『ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕』[迷宮からの脱出と原点回帰]
1985(以下、長編は死後出版)
『アルベマス』[『ヴァリス』の原型にして『暗闇のスキャナー』の後継者]
『小さな場所で大騒ぎ』[罪と報い……ではなかった物語]
1987
『メアリと巨人』[苛烈と繊細の青春小説]
1988
『ニックとグリマング』[唯一無二の児童文学作品]

―短編集―

ディック傑作集(ハヤカワSF文庫)

『パーキー・パットの日々』

『時間飛行士へのささやかな贈物』

『ゴールデン・マン』

『まだ人間じゃない』

ディック作品集(ハヤカワSF文庫)

『マイノリティ・リポート』[楽しく明るい短編集]

『ペイチェック』[分厚いだけにバラエティ豊かな短篇集]

『シビュラの目』[政治と遠くからの声]

ディック短編傑作選(ハヤカワSF文庫)

『アジャストメント』[生涯のテーマからさらっと笑えるコメディまで]

『トータル・リコール』[娯楽色が強くすっきり楽しく読める短編集]

『変数人間』[ショートショート、超能力、時代]

『変種第二号』[戦争と人造物+サスペンス=不安]

『小さな黒い箱』[変色した社会問題と神について]

『人間以前』[ファンタジーと子供たち。そして最良と最悪の発露]

新潮文庫三部作

『悪夢機械』〔魘される悪夢から喩えとしての機械までバラエティに富む短編集〕

『模造記憶』〔有名作と隠れた傑作となんともいえない作品とここでしか読めない短編と〕

『永久戦争』〔機械による戦争、政争、存在しない戦争、星間戦争〕

ダーク・ファンタジー・コレクション

『人間狩り』[ホラーテイストなディック作品集]

『髑髏』[異文化と戦争]

フィリップ・K・ディック短編集(ちくま文庫)

『人間狩り』[ゾッとするオチと皮肉のアイディア]

『ウォー・ゲーム』[アイディア重視な初期短編集]

その他

『地図にない町』[初期ファンタジーという純粋さ]

『宇宙の操り人形』[エンタメな長篇と侵略の短篇三作]

『ウォー・ゲーム』[やや手軽な雰囲気の短篇集]

『ウォー・ヴェテラン』[異星人との戦争の哀しさ]

―そのほか―

SFといえばフィリップ・K・ディック

ロジャー・ゼラズニイ

『地獄のハイウェイ』[単純明快な娯楽作品。やっぱりロードノベルが好き]

『キャメロット最後の守護者』[機械とヒトと上位存在]

アルフレッド・べスター

『破壊された男』[めくるめく展開とハイテンポな文章がたまらない]

『イヴのいないアダム』[キレる名作短編とオムニバス式中編]

ハーラン・エリスン

『死の鳥』[エリスンのベスト短編集]

『世界の中心で愛を叫んだけもの』[暴力の嵐、愛情の渦、薬物の雷]

『ヒトラーの描いた薔薇』[苦痛と暴力と傲慢な神]

そのほか

『夏への扉』[ちょっとアレなところはあるけど楽しい小説]

『ストーカー』[古典的な冒険と現代的な発想の飛躍]

 

《アンソロジー》

SF/ファンタジー系

『世界ユーモアSF傑作選』〔会話よりもシチュエーションで笑いをとるタイプが多い〕

『究極のSF』〔名前負けしない素晴らしいアンソロジー〕

『吸血鬼は夜恋をする』[名訳者によるファンタジーとSF]

《20世紀SF》[いろんな作品がいっぱいあるのは良いことだなあ]

国別アンソロジー

『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』[想像よりずっとバラエティパック]

『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』[短くキレのあるアンソロジー]

『チェコSF短編小説集』[とおい国からのSF]

『チェコ21世紀SF短編集』[とおい国から最新のファンタチスカ]

文芸/文学系

『博奕のアンソロジー』[多種多様な競技。審判としての博奕]

『Yuming Tribute Stories』〔青春の終わり。もう取り戻せない日々の痛み〕

 

《文芸》

ロアルド・ダール

ロアルド・ダール『キス・キス』[意地悪いよなあ……]

ロアルド・ダール『あなたに似た人』〔暗がりの奇妙な味〕

フランツ・カフカ

多和田葉子編『カフカ ポケットマスターピース 01』[饒舌な不安をごくごくと飲む]

『城』[不条理、権力、メロドラマ、原罪]

『変身/掟の前で』[両A面とc/wな短編集]

『田舎医者/断食芸人/流刑地で』[短くキレたフルアルバム]

『ブレシアの飛行機/バケツの騎士』[初期カフカのサウンドトラック]

『訴訟』[体調がすぐれない日々に見る嫌な夢]

夢野久作

夢野久作『少女地獄』[ぷうんと匂い立つ血の香りと破滅への想い]

そのほか

O・ヘンリ『O・ヘンリ短編集(一~三)』〔世界で愛される名作。いろいろな短編があって素晴らしいけどちょっと訳語が古めかしい〕

J.L.ボルヘス『伝奇集』[短編小説/短編集の良さを再確認できた]

ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』[旅行記と小説の間を走るヒッピーの物語]

湊かなえ『往復書簡』[徐々に明かされる情報とオチの謎解きが気持ち良い短編集]

湊かなえ『往復書簡』[詳細感想版]

吉村清子『劇場版 ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』[別の調理法で味わうあの感動]

宮城谷昌光『草原の風』[爽やかな皇帝の物語]

浜崎達也『劇場版 Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ』[補足も説明も十二分に施されたノベライズ]

 

《ノンフィクション》

〈競馬〉

『名馬を読む』[中国史書で言えば本紀。生涯戦績、繁殖成績、社会現象、特異な事績など]

『名馬を読む2』[世家、列伝など。周縁事情、馬の関係性、時代、個性]

『名馬を読む3』[バラエティ豊かな名馬たちと最新の顕彰馬キタサンブラック]

『名馬を読む4』[栄誉の二レース、年に一度の栄光、忘れられない勝ち方、砂塵の競走]

〈歴史〉

『古代中国の日常生活』[小説仕立てで追体験する日々の営み]

『中国傑物伝』〔文明の擁護者、過小評価された男、バランサー、晩節を全うした者たち〕

《積読本との闘いの記録》

今年読んだ本の簡単な感想2024

今年読んだ本の簡単な感想2025

《雑記》

夢野久作はサイエンス・フィクションの夢を見るか?

漢の歴史と正当性の感覚

未知を読む昂奮と苦痛/既知を読む気楽と退屈

印象的な小説のタイトル650選

 

 

漫画の感想/雑記

岩明均の描く女性と「自分ではない者を良く描く」ということ

キミは熱血ギャグ漫画家、島本和彦を知っているか?

 

 

嘘八百を書き連ねた創作文章

《思い出》

思い出:フリーにはたらく

思い出:手帳

思い出:「急に寒いやん」

思い出:となり街

《文体の舵をとれ》

文章練習①

《そのほか》

生きていくためにとっても大切な薬物の話

さいきんよくみる変なゆめ

 

 

そのほか雑記

星新一はアル中を救う

学習:意味が分かるようになった瞬間

好きの言語化と嫌いの理由

読書感想文と方程式

はじめての遊戯王

完全初心者がマスターデュエルでプラチナtier1に上がった感想

スティルインラブ育成シナリオ[絶賛も酷評もしっくりこない傑作シナリオ]

野球のニュース見て漫画読み返してなんか落ち込んだ話

防犯の論理/倫理を知りたい

諡号と追号と名前の不思議

どうでもいいから読書が好き、だけど学ぶこともあるよね

嘘だからフェイクドキュメンタリーホラーが好き

汗だくで走って青春になりそこなった記憶

草上仁『ウォッチャー』[空想的な生活の短篇集]

 表題作の中篇を最後に据えた中短編集。表題作は正直イマイチだったけど、それ以外の短篇はけっこう好き。奇想はやや抑えめでSF的な「生活」を描いた作品が多かった印象。日常の中のアイディアが昇華した作品、なんじゃないかなと思っている。

 以下、気に入った作品の感想。「パートナー」はある種の付喪神的な発想の作品。身近に存在するものから発想した教科書的な作品だと思う。「宇宙人」はやや意表をついてくる。SF的な叙述トリックはオーソドックスと言えばそうだけどやっぱり良く出来ている。タイトルも皮肉が入っていて良い。「征服ヘルメット」はふっと笑える良きユーモア掌編。良い感じに力が抜ける。「パーソナリティー」は死後の世界のSF的解釈。シミュレーターの容量は墓の土地が足りない問題のSF転換なんじゃないかな。ラストの突き放した結末も印象に残る。
 ベストは「パーソナリティー」。けっこう王道なSFであるところを含めて良い。

収録作一覧

「パートナー」
「宇宙人」
「征服ヘルメット」
「交枕クラブ」
「死因」
「パーソナリティー」
「花か種か」
「見張りウォッチャー」

草上仁『お喋りセッション』[性と死のアイディアSF短編集]

 下ネタコメディからどこかノスタルジックなロードノベルまで比較的幅広い作品が収録された短編集。軽めの読み味の作品が多くて気軽に楽しく読むことができる。発想の飛躍は少ないけど、その反面生活感があって感情移入しやすいともいえる。

 以下、気に入った作品の感想。「死刑!」はド下ネタだけど意外性でオッと言わせてくる。王道の異星異文化ディスコミュニケーションSFであることを含めて本書随一の珍品。「ローテーション」は管理社会という意味ではディストピア感があるけどなんともいえない暖かさが印象的。「コンドーム」はモンスターSFということになるのかな……生殖と快楽という性行為の本末転倒を題材にした作品でもある。「フードプロセッサー」は時代もあって妻の描写感に悪意を感じるけど、全体的な雰囲気がどこか懐かしくて切実でグッとくる。原始回帰では片づけられない疲労感と望郷が良い。「お喋りセッション」は奇想系でポンと終幕することにちょっと困惑したけど、あの描写でこれから先のことを予感させるのはやっぱり上手い。

 ベストは……ちょっと上げにくいけど「死刑!」かな。まったく予想できないところからオチが飛び込んできて吃驚した。ビックリするほどド下ネタだけど、だからこそ笑ってしまうところはあると思う。嫌いな人は嫌いかもしれないけど、おれは読んでるときにその下ネタオチがクリーンヒットしてしまった。さっき読みかえしても笑ってちょっと感心した。

収録作一覧

「死刑!」
「ローテーション」
「コンドーム」
「フード・プロセッサー」
「中古者」
「お喋りセッション」
「狼男」
「ヒッチハイク」
「外科ニック」

アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』[ありふれた悪の普遍性]

 光文社古典新訳文庫で読破。既にハヤカワ文庫・クリスティー文庫の中村訳で読んでいたから本作を読むのはこれで二回目になる。中村訳は初版発行が2012年だけど、特に昔風の言葉遣いで訳されているわけでもなくむしろかなり読みやすい部類に入る小説だった記憶があり、古典新訳文庫のコンセプトに合わないんじゃないかな、と思いつつもとりあえず購入してみた。

 訳文の比較はしていないけれど、どちらも読みやすくて良い訳だったような気がする。中村訳と本書の大きな違いは訳注がつけられているところだ。当時(訳者は1936年前後と推定している)の近東/ヨーロッパの情勢や地名、引用元のシェイクスピアの提示、細かいところでは末娘バーバラの人称代名詞の違いによる親密度の差の説明やジョーンの記憶のブレの指摘などもある。小説の技法に関係する細かい指摘なんかは結末を知った状態で読んだ方が楽しめるだろうから、本書は中村訳を読んでから「二周目」の読書に最適な一冊なんじゃないかなと思う。

 事件らしい事件は起きないミステリ小説。旅先で起きたトラブルから何もない砂漠のレストハウスに数日拘束されたジョーンが暇を持て余して自分の人生を回想しているうちに、隠された……無意識に目を逸らしてきた……真実に気づく。家族、友人、使用人に対して誠実かつ賢明に立ち回ってきたという自認が、小さな気づきを積み重ねることで崩れていき、己の罪深さを自覚する。やがてトラブルが解消して帰路を急ぐけれど、その途上であれほど反省していた気持ちが薄らいでいき……。訳者が解説で述べている通り、本編で止めて結末をぼかしたほうが余韻が残っていかもしれないけど、個人的にはエピローグですべての種明かしをしてくれてスッキリさせてくれたのが嬉しかったし、なによりロドニーの優しさとある種の残酷さが表れていて凄く良かった。平凡でありきたりな悪性をもった女性が自らそれを発見する過程を描いていて、名探偵兼犯人のジョーンはひとつところに留まって推理を重ねる。そういう意味では安楽椅子探偵の形式に近いのかもしれない。

 ジョーンは大悪人ではない。彼女の悪性はありきたりだ。自分勝手で他人を思いやれず、そのくせ自分は良く出来た善人だと思っている。けれど、どんな人にも多かれ少なかれジョーンのみたいなところがある。ありふれたありきたりな「悪」で、だからこそ嫌悪感を催し、共感して感情移入してしまう。そして、ジョーンの言い分や行動原理は、世間一般の目からいえば大きく間違っているとはいえない。エイヴリルの不実な恋についての言動もそうだし、ロドニーの夢に対して「収益が少ない農業なんて諦めて士業を続けろ。子供たちのことを考えろ」も基本的には正しい。後者に関して言えば、エピローグでホズドンが再び土地を抵当に入れようとしている描写を挿入することでわざわざ補強している。けれど、正論が常に正しいとは限らない。そして人間は心を持っている。自分だけが心持っていて傷ついたり悩んだりしているわけではない。その真理からジョーンは目をそらし続けて、自分を肯定し続ける。たぶん、死ぬまで。ジョーンへの嫌悪感と読後の胸の苦しさはたぶん同じところが来ているのだと思う。身近な誰かへの批判の心、だめな自分を反省する心、そのふたつの心の動きがないまぜになって苦くて滋味深い読後感を構成しているのだと思う。

 おれたちはジョーンだし、ロドニーでもある。どちらか一方でしかない人はめったにいない。だからどちらの心の動きも理解できる。

最近見た映画(2026年9月)

バックルームズ(2026年、アメリカ、監督:ケイン・パーソンズ、110分*1)

 元ネタのことをほとんど知らなかった*2けど気になったので視聴。

 ホラーとしてタイプは「よくわからないから不気味で怖い」という分類になるかな。意味はなんとなくしかわからないけど、怖い。なにより映像的にはすごく良かった。あと流石はジャンプスケアの本場(?)の映画で、びっくりさせ方が上手い。何回か呼吸が止まった。

 全体的に不思議な構成をしている映画で、現実の世界も非現実の世界もわかるようでよくわからない。結局、インナーユニバースというか、その人の精神世界の具現化みたいな感じなのかなと思っているけど、それだとちょっと説明がつかないような気もしている。家具店の経営者クラークとセラピストのメアリーの二人がそれぞれ前半と後半の主人公で、描写の感じから言うと地下の洗濯物が放置された汚い部屋とか窓の外というモチーフなんかはおそらくメアリーの過去に関連するものだと思うんだけど、それがどうしてクラークの経営する家具店の地下に出現したのかはよくわからない。いや、あの土地がどうこうという説明があったような気もするけど、だとしたら「土地が怪異になっている」というタイプの物語だったと理解して良いのかな……どうなんだろう、何度か観なおして詳しい人の解説を読まないとちゃんとは腑に落ちないのかも。

 制作会社が同じということもあって『ボーは恐れている』っぽい感じはある。精神世界と現実の境目があいまいで、登場人物の心情や精神世界が作中世界に大きく影響を与えて、それにともなう不安や恐怖が色濃く描写されている感じとか。そういう文脈ではディックっぽいような気もする。最後にフィルが出てくるし。

《印象的なシーン》本物(?)が現れた瞬間、部屋の隅へ必死に逃れようとするマーガレット。

 

 

グランド・イリュージョン(2013年、アメリカ、監督:ルイ・レテリエ、115分)

 大人が大真面目に作った少年少女のためのオーシャンズ。

 派手でハイテンポで楽しい。二重三重にひっくり返される終盤も良い。けど、ブラッドリーは車の中でカメラで撮って何してんだ? なんか自信ありげだったけどイマイチそれらしい活躍は出来ていないというか、普通に追いかけて捕まえるのかと思ってたら後からなんかドヤ顔で出てきて失敗するし……うーん?

 あと、恋愛要素が唐突すぎない? なんかとってつけたようにキスシーンが入ってきたなあ。いや、まあ、道中いろいろあったけど最後には信頼してくれて好感度が上がったということなのかな。最後のどんでん返しから考えるとそういう問題でもなかったような気がしなくもないけど、まあ、いいか!

 お金がかかった中二病映画。各ジャンルのプロがそれぞれの技量を発揮してエンタメをやりながら世直し的なスカッとショービジネスをやり、とうぜん警察なんかには捕まりもしない。一般市民が大金持ちや銀行、警察を手玉に取り、ラストはハッピーエンドを迎える。ツッコミどころはあるような気もするけど、楽しかったから良し!

《印象的なシーン》樹の中に埋まっているカード。

グランド イリュージョン [DVD]

グランド イリュージョン [DVD]

  • ジェシー・アイゼンバーグ
Amazon

 

 

エジソンズ・ゲーム(2017年、アメリカ、監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン、108分)

 伝記っぽい雰囲気の映画。起きている物事や時代背景、人間関係についての説明はほとんどなく、ある程度の前提知識がないと充分にには楽しめないかもしれない。テレビドラマを未鑑賞のまま劇場版の映画を見た様な気分。

 タイトル的にも知名度的にもエジソンが主人公っぽいけど、どちらかと言うと群像劇かな。史実をベースにしているだけにやや派手さには欠けるけれど、エジソンやウェスティングハウス、二コラ・テスラと著名な人物がたくさん出てきてそれだけでけっこう嬉しい。

 全体的にはやや暗めの雰囲気で、段々対抗手段が……主にエジソンの行動が……陰険姑息になっていくことを含めて爽快さはかなり薄く、なんとなくどんよりした気分になる。エジソンはかなり嫌なやつではあるけど、人間らしい家族愛が描写され、最終的には自分を客観視してサミュエルに内心を吐露するなど単なる「嫌な奴」に終わらないように描かれている。

《印象的なシーン》「何を失くしたんだ」→“メアリー・S・エジソン”

エジソンズ・ゲーム [Blu-ray]

エジソンズ・ゲーム [Blu-ray]

  • ベネディクト・カンバーバッチ(トーマス・エジソン役)
Amazon

 

 

カフカ 田舎医者(2007年、日本、監督:山村浩二、20分)

 弾性をもってぎゅっと伸びる作画、不安を煽る斜めからのアングルや大きく見開いた目、軋む音に子供たちの高く伸びる綺麗な声。カフカの不安を存分に描ききっている。ナレーション(心の声)の歌舞伎的な語りも和洋を曖昧にして画面の中の世界に酔わせてくれる。原作のほとんど改行のない速度感はあまり反映されていないかもしれないけど、そのぶん不安と閉塞感は濃厚に描かれている。

《印象的なシーン》ベロを出す少年。

*1:本編終了後に16分の特別映像。

*2:正確に言うと廣田『ネット怪談の民俗学』で言及されていたから存在だけは知っていたけど、その程度。

好奇心で本を買い、義務感で読む

 本は見ていると欲しくなる。表紙の雰囲気、冒頭のテキスト、タイトル、帯の紹介文、裏表紙のテキスト、目次の内容、著者への好感度、レーベルの信頼感等々、欲しくなる原因は多種多様にある。けれど欲しくなる理由はたぶんひとつだ。それは好奇心。小説だろうと漫画だろうと学術系の一般書だろうと文学だろうとSFだろうとファンタジーだろうとミステリだろうと理科系だろうと文科系だろうと高かろうと安かろうとジャンクだろうと高級だろうと、やっぱり好奇心が湧かなければ本を手に取ることはない。どういう知識を手に入れられるのだろう、どういうストーリーを味わえるのだろうとか、そういう好奇心で本を手に取る。

 本を選んでいるときが最も好奇心を刺激されている。なんだったら買うと決めた瞬間が一番脳内物質が出ているような気さえする。

 もちろん、手に入れただけで満足してはいけない。買ったからには読まなくちゃいけない。だって、本は飾りじゃない。読むために買ったのなら、読まなけりゃ。あたりまえだ。

 けど、そう簡単にはいかない。なにせ、おれは本を読むのが遅い。そりゃあ、まったく読まない人よりは早いだろうけど、いわゆる読書家とか読書子の方々に比べたら眠っちまいそうなほどノロい。理解力が低く、前提知識も薄いからさあ……ノロノロ……。

 そして、本を読んでるときには店頭で本を選んでいるときに湧き上がっていた好奇心はだいぶ薄くなっている。だから好奇心の赴くまま滑り出すなんてこともできない。けれど、本は読まなくちゃいけない。知識人になりたいとか教養人になりたいからとか立派な人になりたいからとかそういうことじゃなくて、だって本を買ったのだから。買った本は読まなくちゃ。義務感だ。

 だからおれは純粋に好奇心で本を手に取り、義務感で読んでいる。一日にノルマを決めて可能な限り計画的に本を読むようにしている。誤解しないでほしいのは、読むのが苦痛というわけではないこと。いや、苦痛なこともある*1けど、基本的には苦痛じゃない。ただ、購入時にピークを迎える好奇心の代わりに義務感を据えているだけだ。なんだかひどく不誠実な気もするけど、案外そういう人も多いんじゃないかなと思っていたりもする。

*1:なんでこんな本をわざわざ時間を割いて読まなけりゃならんのだ、と買ったときの自分を呪いたくなることもある。

フィリップ・K・ディック『パーキー・パットの日々』[硬軟のディックらしさが味わえる傑作選]

 収録作はすべて既読。

 ディック傑作集の第一巻。アメリカ本国での出版されたジョン・ブラナー編の短篇集を『ベスト・オブ・P・K・ディックⅠ』『ベスト・オブ・P・K・ディックⅡ』として翻訳したサンリオSF文庫版の第一巻を底本として、一部作品を改訳/改題したものになっている。収録作のうち「植民地」以外は同じくハヤカワSF文庫の《ディック短編傑作選》で読むことができ、「植民地」も『髑髏』やちくま文庫版『人間狩り』等で読むことができる。ただ、ジョン・ブラナーの前文は本作(サンリオSF文庫版を含む)でしか読むことができない。『サンリオSF文庫総解説』によると、シリアスな短編作家としてのディックが見直されるようになったのは本シリーズの功績である、とのこと。

 まさに傑作選。本書はディックの初期作品を収録しているけれど硬軟バランスが良い。コメディ系はブラックユーモアな「ウーブ身重く横たわる」「植民地」「消耗員」から楽しいエンタメ「報酬」まであり、シリアス系は娯楽サスペンス「変種第二号」からシンプルサスペンス「にせもの」戦争の恐怖「たそがれの朝食」「フォスター、おまえ、死んでるところだぞ」までかなり幅広い。ディックらしさという意味でも奇妙な異星人、人間に擬態した存在、意志を持った無機物、疑似現実への逃避、戦争と一通りそろっているところが素晴らしい。古書店等でみかけたらぜひ手に取ってほしい。決して損はしないはず。もちろん、上記の通り収録作はほとんどが《ディック短編傑作選》で読めるのでそちらを手に取ってもらっても良い。

 ちなみに、「変種第二号」と「にせもの」ではムーンベースという言葉が、「変種第二号」「植民地」「たそがれの朝食」ではヘンドリックスという姓が共通して登場する。おそらく世界観を共有しているわけではないだろうから、単にディックが好んで使っている単語というだけなんだろうけど、ちょっと妄想を膨らませて物語を繋げて考えてみたくなる。

 ベストは「変種第二号」。やっぱりサスペンスSFとして純粋に良く出来ている。タイトルがきっちりオチに寄与しているのも好印象。もちろん、皮肉を込めた最期の一言もグッとくる。

 

 

収録作一覧

「フィリップ・K・ディックの現実」(ジョン・ブラナー)
「ウーブ身重く横たわる」
「ルーグ」
「変種第二号」
「報酬」*1
「にせもの」
「植民地」
「消耗員」
「パーキー・パットの日々」
「たそがれの朝食」
「フォスター、おまえ、死んでるところだぞ」

*1:別題:「ペイチェック」

グレアム・グリーン『負けた者がみな貰う』[道徳的物語を極上のエンタメで装飾した作品]

 法月綸太郎「負けた馬がみな貰う」の元ネタということで気になっていたところ、早川の名作復刊キャンペーンの対象になっていたので購入。

 凄く面白かった*1。というよりおれの好みだった。

 主人公のバートラムは新婚旅行で訪れたモンテ・カルロのカジノで数奇な運命に翻弄されて二進も三進もいかなくなる。しかし持ち前の頭脳を発揮してギャンブルで大勝して窮地を脱する。それどころかかなり裕福になりリゾート地を満喫し始める。そんな生活を続けているうちに新婚の若妻とすれ違うようになってしまい、お金を持っているはずなのに、いや持っているがゆえに不幸になってしまう。やがて彼女を取り戻すために一つの決断を下す。

 ハッピーエンドで安心した。いや、本当に。タイトル的に勝者であるぼく=バートラムがすべてを失い、敗者である鳥の巣=フィリップがすべてを得るという対比の構造になるのだと思っていたから。もちろん、ここでいう「すべて」は金ではない。愛する者こそが「すべて」なのだ。

 読書メーターで本作をグレアム・グリーン版『クリスマス・キャロル』と評していた人がいた。なるほどなあ。貧乏時代の方が幸せだった、と金持ちになってから悟ってその金を散財によって失うことで本当の幸福を手に入れる。大枠のストーリーはすごく道徳的というか教訓的ではある。『クリスマス・キャロル』は教訓的な物語だと思ったけど本作にそういう匂いをあまり感じない。文体がカッコいいからなのか、人物描写が現代的だからなのか、ストーリーに創意工夫の起伏があるからなのか。その全部な気もしている。

 モンテ・カルロに行くまでは正直退屈だった、というよりキャラクター像と人間関係と状況を把握するのが難しくてイマイチのりきれなかった。モンテ・カルロに行ってからは人間関係も行動の目的もシンプルになりグッとのりやすくなった。窮地にハラハラしながらも異国の地の生活の楽しさが滲み出ているのも本作の美点の一つなんじゃないかなと思う。二転三転して収まるべきところに収まっていくストーリーも気持ちが良い。中篇くらいの尺が良い方向に作用しているのかもしれない。

 解説ではゴム(Gom)と神(GOD)の類似性が指摘されている。なるほど。献辞では宗教的な立場とは無縁であるかのように書かれているけど、そう考えてみるとどこか宗教説話的な物語でもあるのかもしれないし、そうなるとますます『クリスマス・キャロル』との対比を考えてみたくなる。

 ちなみに、これってやっぱり『スティール・ボール・ラン』のシュガー・マウンテンの泉の元ネタだったりしないかな。ギャンブルしかりシュガーの最後の台詞しかり。

 

*1:それはそれとして175ページの薄い本なのに1100円もするのはいくらなんでもちょっと……いや、買って良かったと思えるくらいには良い作品だったけどさあ。