勉強
活字で読む名馬たちの物語。一冊を通したコンセプトがあるわけではなく、どの名馬/名レースも同じ紙幅で描かれていることから、全体の感覚としては二作目に近い。また「はじめに」にある通り一章は『名馬を読む』というより『名伯楽と名手を読む』といった感…
タイトル、内容、著者、表紙デザイン、ジャンル、書き出し数ページ、ペラペラ捲った文字の並び、あとがき解説の文章、書評、知人の紹介等々、本を手に取る要因は人によってさまざまだ。おれは「財布が許してくれる範囲では」という但し書きがつくけど興味が…
純粋な短編小説というより評伝に近いスタイルで、春秋の范蠡から清末・民国初期の黄興までの傑物16人を採り上げている。内訳でいうと君主は四人(漢の宣帝、曹操、符堅、順治帝)だけで、あとは宰相や激動の人生を過ごした人物や在野の活動家などが多く、軍…
えっ、明治天皇と康熙帝って諡号じゃなかったの!? ……と、つい先日、大学での専攻が歴史学だったとは思えない無知で生き恥を晒してしまった。明治天皇と康熙帝の「明治」と「康熙」はどちらも年号からとられているのだけど、前者は追号(諡号と違って評価を…
ジャンルとしては学術書だけど記述は物語形式で、どちらかというと「古代中国の市民生活を題材にした短編小説集」に近い。文体もシンプルで読みやすく肩ひじ張らずに楽しめるし学術的な小難しい話もそんなに多くない。ちょっとでも古代中国に興味がある人(…
最近、渡邉義浩『漢帝国―400年の興亡』を読んだ。 漢帝国―400年の興亡 (中公新書) 作者:渡邉 義浩 中央公論新社 Amazon 歳をとってからのお勉強*1は「何だっけこれ」と「誰だっけこいつ」との闘いになる。おれも一応の義務教育と一通りの受験勉強を経験した…
これでこのシリーズの既刊はすべて読破。構成は二作目とほとんど同じだけど、五章だけはキタサンブラック単体の小伝になっている。 一章ではカブラヤオーが印象的だった。菅原騎手がテスコガビーとカブラヤオーのどちらを選ぶか迷ったときに、茂木師が助言し…
一作目から続いてこちらも読破。前作は時系列順に書かれていたけど、今作はそういうわけではない*1から、前作に比べると競馬史の流れを体験するという要素は薄い。ただ特に一章と三章は「時代の流れ」が重要な要素になっている個所もあって、日本競馬史の知…
基礎資料として評判が良さそうだったので購入。ここでも書いたけど、おれはウマ娘から競馬(競走馬)に興味を持った人間で、ネットで競走馬のエピソードを調べたりするのが最近の楽しみだったんだけど、某所で「興味を持ってくれるのはいいけど、できればち…
最近、「ウマ娘」にハマっている。 最初のイベントが終わったくらいから始めたのだけど、もともと育成系のゲームが好きだったこともあって熱中してプレイした。どうにか一通りシナリオクリアできる*1くらいになってころ、アマゾンプライムでアニメを見て完全…